ハックされ続ける大衆

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昨日は

潮目が変わりつつある。 - Way to spin the fragment

比較的肯定的に最近のメディア環境をとらえた。だが実は、私の本心は別のところにある。

 

今回吉本の芸人2人が闇営業を行っていた件で私が最も驚いたのは、1つの会見や、一つの発言で大衆の攻撃、擁護する方向が180度変わることである。これではまるでゲームである。とゆうか実際に、事件の本質とは関係なくどちらが大衆を味方につけられるのかというゲームにやっているのだと思う。

 

このDAIGOさんの動画をみて欲しいのだけれど、心理学について詳しいDAIGOさんがベタ褒めするくらい彼らの会見は理想的なものであったらしい。

宮迫さんの謝罪会見【心理学的に解説】〜敵を味方に変える謝り方 - YouTube

 

一つの可能性ではあるが、この謝罪会見の裏に謝罪方法のコンサルトのような人がついていたのではないだろうか?

我々は一般に一人の人間の意見よりも、多数の人間の意見の方の集合の方が正しい可能性が高い、ロバストであると考えている。この考えをベースにしているのが民主主義だ。

 

しかし、アメリカ大統領選のケンブリッジアナリティカの例を考えるに集合の意見は、適切方法を使えば、個人の意見よりも容易にコントロールし得る(恐らく、SNSで個人同士が緩く繋がっていることがよりコントロールをより容易いものにしている。言いかえるなら、個人の意見の集合よりも、緩くつながっているアメーバのようなものの方がコントロールしやすいということ)。

現在はこの理屈に気づいたものがゲームに勝ち続けている状態だと思う。

 

我々は、我々自身の意思や意見が容易にハックされうる時代に生きていること(とくにSNSを使っている場合は!)を自覚し、それを見越した社会制度を作るフェイズに来ているのではないだろうか。

 

 

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