GPL academyに行ってみた 後編

注!)筆者は医療系の資格&博士号っぽい何かを持っておりますが以下はあくまで個人的な感想です。

 

前回のブログで書いたような経緯があり、

 GPL academyに実際に行ってみることにしたのです。
場所は、丸の内のオアゾというところ。一般的なカンファレンスみたいな感じで、入り口で参加賞代わりの名札をもらいます。
開始10分程前についたのですが、殆どの人が席についておりました。
受講生は恐らく100〜120名ぐらいといったところでしょうか。参加者の男女比はほぼ半々。年齢は殆どの人が俺より年上だったと思います(40〜60歳代の人が多かった)。
医者が殆どかと思ったのですが(参加案内的にそこはかとなく医者以外はお断り感が出ていた)、思ったよりも多くなく恐らく7割程度(カンファレンスの例に漏れず、名札に最終学位が書いてある)、コメディカルの方が2割くらい、残り1割がその他の職業の方くらいの感じでした。また、話ている内容から推測するに医者の殆どは、内科、小児科領域の開業医の方々で、研究者っぽい人は皆無でした。完全アウェーw

で、GPL academyの創業者であるウィリアム・ショー博士とウェラー・クート先生が2日間がっつり講義するのですが、以下良かったところと、悪かったところを箇条書きにしていきます。

 

 

良かった点

1.Organic acid test(以下OAT, 早朝尿を提出することでCTA cycleとかの代謝の状態を調べる)の理論と各症状とその治療方法については、かなり理論立ってあり、非常にわかり易かった。特にOATの結果は情報量が多すぎて、検査結果の理解がそもそも難しいのだけれどこれなら、専門外の俺でもある程度の解析と治療が可能だなと思った。


2.お弁当&おやつが美味しかった。
お弁当&おやつがグルテンフリーかつオーガニックだったのですが、とても美味しかった。俺が出席した、国内外のカンファレンス飯の中でダントツの一位。

 

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悪かった点

1.根拠になっている論文のエビデンスの信憑性が低め
ゆっくりめの講義だったので、講義を聞きながら出てきた論文を調べたのだけれど根拠になっている論文のevidence levelが軒並み低い。nが少ない(対象患者数)が少ないのと、RCTになっていないのが問題。なので、ほぼ全ての論文が症例報告レベルにとどまっているので、必然どれもこれもIFが低い(まぁ、IFが全てではないのだろうけど)。

 

2.明らかに怪しげなものが混じっている。
まぁ、IgGによる遅延型アレルギーとかのことなんですが。今のところ、まともな機関(AAAAI各国のアレルギー学会とか)とかは全否定してるし、それっぽいEvidenceも全く出ていないので完全なオルタナティブファクトなんですが…
マイコトキシンや、水銀に関する健康被害はWHOが声明出すぐらいのガチさなのでガチの中に怪しいものを混ぜるな危険w
というか、調べてみたら日本語の情報が本当にひどい。試しに「遅延型アレルギー IgG」と「delayed allergy igg」で検索してほしい。真逆と言って良いほど別の情報が出てきます。どっちが正しいかは(めっちゃ正確にいうと、現在のところ正解に近い可能性が高いか)…わかるよね?どうしてこうなったんや…

 

3.エンドポイントをしばし間違っている
これは、この講義に限ったことではなくて医学系の発表のあるあるなのだけれど、症状やOS(全生存期間)ではなくて、マーカーの値の変化でもって改善としちゃってるところが結構あった。例えば、自閉症がよくなりました!とか言っても自閉症の症状ではなくて、OATの結果とかを押し出しちゃう。いや、別に見せるのは別によいのだけれど一番知りたいのはそこではなく患者さんの症状なのですが…

 


今の所、自分の体で何が起こっているかが分かれば楽しいし面白いよね!ついでに自分に必要なサプリがわかればラッキーぐらいの気持ちで使うのが良さそうな感じです。講義参加者には無料のOATが配られるのが早速出してみました。結果は気が向いたらブログに書きますー

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