Wシリーズをさらに面白く読むための森博嗣本ガイド
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)
- 作者: 森博嗣,引地渉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (24件) を見る
先日ツイートもしましたが、この間完結した森博嗣のWシリーズ(全10作)があまりに面白かったので勢いで書くことにしました。思った以上に長くなったので、3回に分けることにします。第1回目はWシリーズをさらに面白く読むための森博嗣本ガイドです。
Wシリーズ最終巻「人間のように泣いたのか?Did She Cry Humanly?」を読んだ。とても良かった。Wシリーズが最も好きな長編シリーズになった。森博嗣は高校生の頃からずっと読んでいるけれど新しいシリーズの方が絶対に面白い。Void Shaperシリーズも最高だったし。#森博嗣 #Wシリーズ
— Satoshi TAKAHASHI (@s_s_satoc) 2018年10月24日
WシリーズもVoid Shaperシリーズも森博嗣が歳をとったからこそかけた作品だと思う。すげー抽象的な言い方になるのだけれど、視点は離れたのだけど暖かくなった。そんな感じ。森博嗣のシリーズの中ではメジャじゃないのだけれど、絶対に面白いの読んでほしいなー。#森博嗣 #Wシリーズ
— Satoshi TAKAHASHI (@s_s_satoc) 2018年10月24日
Wシリーズが面白いのに、いまいちマイナなのはWシリーズが森博嗣ユニバースとも言うべき大量の著作の最新シリーズに当たり、敷居が高いと思われているからじゃないかと思っています(想像)。が、実はそんなことはありません。読んでたほうがより面白いのは確かですが、Wシリーズから読み始めても全然OKです。過去作の登場人物もほぼ出てきませんし。ただ、今から言うことはWシリーズを読むべきで大事なことなので覚えておいて下さい。
「真賀田四季という天才が色々やってた」
これです。大事なことなので、もう一度言います。
「真賀田四季という天才が色々やってた」
これだけ覚えておけば楽しめます。
アホか?余りに、荒すぎるという諸兄は百年シリーズの最初の2作、「女王の百年密室」と「迷宮百年の睡魔」を読んで下さい。スズキユカの漫画版も素晴らしいのでそっちでも良いと思います。というか、俺は漫画版を勧めます。
注意して欲しいのがこの2冊が面白かったとからといって百年シリーズ3作目「赤目姫の潮解」を読んではいけません。
「赤目姫の潮解」は森博嗣版、ドグラマグラとも言うべき著作で読み解けば凄く面白いのですが、初見だと意味不過ぎて挫折する可能性がありますw
赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
「赤目姫の潮解」もWシリーズとちゃんと繋がりがあるのですが、これもきちんと読み解かなねば認知不可なレベルですw
あと、余裕があるのならS&Mシリーズ一作目の「すべてがFになる」を読んで下さい。
「すべてがFになる」は有名で、漫画、ドラマ、アニメ、ゲームなどになっているので好みのやつをやればよいと思います(私は原作小説以外未体験)。
これで面白くなったら、Wシリーズを読んだ後に各シリーズを読めば良いと思います。
まとめると
「女王の百年密室」
「迷宮百年の睡魔」
「すべてがFになる」
を読めばWシリーズを楽しむには十分です。優先度は上から降順となります。
では、次回はWシリーズの魅力をダラダラ語ります。